WORKS
フードスタイリスト・竹中紘子としてお伝えしたいのは、「リアリティのあるスタイリング」です。料理は、たとえ一人で食べるための一皿であっても、必ず誰か（自分も含めて！）を喜ばせるためにする行為。食する人の気持ちを考え、リアルな中にも「あ、なるほど」という“気づき”を感じていただけるようなスタイリングが信条です。また、私の仕事ではお客さまや案件に応じてさまざまなキャラクターを演出しますが、根底で「現代日本で実現可能なリアル」を考えるようにしています。世界のダイニングシーンの多彩なトレンドも含みつつ、お客さまのほとんどは現代の日本に暮らす人々だということを念頭に、楽しいスタイリングをお届けしたいと思います。
料理家・竹中紘子として提案するのは、「理由のある料理」です。今や、世界中の料理が楽しめる日本。SNSの発達でおしゃれな食のスタイルは即座に何万人にもシェアされ、逆に、情報量が多すぎることで自分がどんな食生活を送りたいか、何を食べたいか、それさえも見出すのが難しくなっているのも現実です。モダンで見た目が楽しくて、健康的でおいしくて……というのは、もはや求められて当たり前の要素。さらに、「なぜこの食材をこのスタイルで料理するか」を、読者や視聴者、潜在的な新顧客層に納得していただけるような、そんな料理を提案いたします。そしてもうひとつ大切なのはスピーディーであること。「お待たせしないこと」も私の姿勢です。